
新型コロナウイルス感染症のためオンライン大会となった「さが桜マラソン2022」。それを盛り上げる企画として開催された「GPSアートRUNコンテスト」があり「佐賀」の文字のGPSアートを出品、ありがたく入選しました。そのレポートです。

この記事を書きました、東京都国立市でGPSアートを100コースを達成、干支ラン十二支コンプリのコウです。僕についてはプロフィールをご覧ください。
GPSアート記録
14キロ、という公募作品としてはとても短いが、可愛くわかりやすいGPSアート文字にするにはこの距離がとてもちょうどいい。他にも定番の「桜」コースや「動物」コースも用意していましたが、いろいろ迷った結果「佐賀の文字」になりました。
コース名 | 佐賀の字 |
---|---|
距離 | 14km |
画数 | 65(4.64 ppd) |
完走時間 | 1時間52分 |
コースURL | RunGo |
GPSアートの文字作品はとてもいいPPDスコアが出る。前回の超難題「応仁のRUN」が8.4ppdだったのに対し「佐賀の文字」は4.6ppdとおよそ半分の数値に達成した。国立市の地理の活かし率がとても高い作品であることが数字ではっきりでている。
コース上にあるカーブ数を指す。画数は距離に比例し増えるので「画数÷距離」とすればGPSアートがどれほど精密で困難であるかを全ての距離作品で求められる値になる(単位=point per distanse:PPDで、1キロあたりの画数)。
地図

RunGoアプリをインストールすれば音声でのルートガイドを聞きながら地図を見ることなく安全にランできますよ。その方法についてはこのページの最後のほうでご紹介します。
軌跡の色にもこだわり
今回はじめてGPSアートの軌跡の色にもこだわった。「え?どこが?」と思うだろうが、ちょうどいい虹色カラーがなかなか今まで出なくて頭を悩ませていたのだった。特にNike Run Clubのサーモグラフだが、赤一色になったり、緑一色になったり、なかなかきれいな色が出せないもので、長い間走った経験で自分なりの仮説をたて、初めて実行したのが今回の「佐賀の文字」GPSアートだった。結果、赤色が少々出過ぎた感はあるものの、まずまずの出来になっているので大満足。仮説がある程度正しいことがわかったので、さらに突き詰めてレインボーにしていこうと思います。

きれいな軌跡色を出す方法
軌跡色をきれいに出す方法については、下のリンク先に詳しく記しましたので興味のある方はどうぞ(ほとんどの人は興味ないでしょう ^ ^)。Nike Run Clubの章(リンク先のちょっと)に詳しく記載しています。

文字型ルートと「くさり走法」
最近この「佐賀の文字」のようなGPSアートの文字型ルートが気に入って走るのが多くなっている。先月の3月に締切があった板橋Cityマラソンのお絵かきラン募集でも「走」の文字を走った。文字の形のルートを走ることは「賀正」以外ほとんどなかったが、ここ最近からとても気に入っているGPSアートのカテゴリになった。



「くさり走法」との相性
文字型ルートは、このサイトで度々紹介している「くさり走法」ととても相性がよく、短距離でも良いデザインに仕上がってくれる。この「良いデザイン」というのがキモで、的確な表現がないGPSアート独自の新しい美意識を感じる。誰もそんなの望んでないし、ニッチすぎてわけわからない世界だがw、この点を拘って探求していこうと思っています。
ツイッターの声
ランニング中の風景
曇り空のランニングでしたが、国立市の桜は満開少し手前で、きれいな大学通りの桜並木を通る気持ちいい走りになった。都立第五商業高等学校のやクムクム保育園校門の桜の木など、各学校や幼稚園などでも桜の木と校舎との風景が季節感を出していて、春らしい国立市の姿を見せていました。


そして、桜の季節といえば国立市でお馴染みの大学通の桜並木。曇り空が残念ですがとても綺麗に咲いていました。まだ満開手前の咲き具合。



さが桜マラソンGPSアート公募で入選
この佐賀の字コースは佐賀県で開催されていた「さが桜マラソンGPSアートコンテスト」に応募するために走ったコースです。グランプリ、準グランプリを逃したものの入選し「がばよいもの:佐賀ゆかりのご飯のお供小瓶4セット」をいただきました。ありがとうございました。

何のコースで挑むか
マラソン大会の名前に「桜」の文字があるので、GPSアートの題材は桜にしようとすぐに思いました。が、きっと他のランナーたちも同じことを考えているはずなので桜を避け、無難だけど愛される「佐賀」の文字に決定。これもきっと「さが」というひらがなコースくらいは出品されているはず。なので、難しい漢字で挑みました。と、こんなふうに「佐賀」で連想したコース題材は次のとおりでした。
佐賀の題材例
- 桜の花(たくさんありそう)
- 「佐賀」あるいは「さが」の文字(これもありそう)
- 動物類(動物は得意だが佐賀と関連性ないし)
- 吉野ヶ里古墳(一応スケッチまでしたが分かりにくそう)
- 気球(あまり映えなそう)
- 魚など海産物(佐賀映えしなそう)
- 佐賀ゆかりの有名人(調べるとたくさんいる)
- 佐賀牛やお酒などの特産物(丑年ランしたばかりだし)
こんな流れで題材を考え3周くらい回ってぐるぐる悩みました。が。最近、文字アートがマイブームだったこともあり、結局「佐賀」に落ち着きました。
GPSアート公募攻略について
ちなみに、どんな作品がGPSアート公募に選ばれやすいかは下のリンク先に詳しく分析しています。興味ある方は読んでみてください(誰も興味ないでしょうが ^ ^)。
入選賞品
賞品としていただいたのは「がばうま辛味みそセット」。ご飯やラーメンやクラッカーに乗せてちょい足ししたら美味しそう!!(おにぎりでもいいのかな)。賞品に食品をいただけたのは京都マラソンGPSアート公募でいただいた八つ橋せんべい以来。名古屋に「でらうま」という名前のビールがありますが、「がばうま」も同じニュアンスでしょう。「がばかわ」「がばすき」みたいな用法で体得できそうです。「がば〇〇」という題名でGPSアート作品を出すものいいな。来年そうしよ。

審査結果発表
1位のグランプリに選ばれたのは北海道コースがテレビ新聞などで多く取り上げられたお絵描きランの有名人・休日ランナーさん(SAGA・桜・マラソンランナー)。「桜 + SAGA + ランナー」の三役揃って見事な複合作品になっている。準グランプリは、これまた有名人のSewaterさん(ハゼ)とまーしーさん(はなわ)。詳細はこちらへ。
ツイッターの声
佐賀新聞でも高評価
さが桜マラソン2022のGPSアートコンテストについて、佐賀新聞オンラインでも報道され、1位のグランプリが記事でも高評価。これはさすがに「佐賀」の文字だけでは勝てません;。記事を見ると19作品しか応募に集まってないからか、「入賞」の部門も当初5作が実際に選ばれたのは4作のみとなっていた。他のコンテストもそうだが「本大会に参加していないと応募できない」という間違ったイメージがあるのかもしれない。
佐賀の桜と手作り満開ポスター
佐賀は東京国立市から遠い九州西北の県ですが、そちらでもキレイな桜が満開になりました。「さが桜マラソン」イベントの終わりにちょうどぴったり。オンラインマラソン完走者が増えていくと次第に満開になるポスターに感動。心のこもった手作りでとてもいいアイデアですね。季節的にもテーマ的にも、来年は「桜コース」の直球でGPSアート公募に挑もうかと。
GPSアート公募のゲリラ募集
今年2022年に入って毎月GPSアートの公募が開催されていてとても嬉しいですが、4月に入って今年3つ目の受賞になるので4分の3の公募で入選。このまま毎年どこかで開催されてほしいのだが、RUNNETを検索しても5月以降はGPSアート公募が見つからない(RUNNETには掲載されていなくて、マラソン大会公式Webサイトにこっそりゲリラ募集してる事例もあるので、ローカル公募は見つけるのが超困難)。
GPSアート公募の募集文を入力してる方には大会概要文の中に必ず「GPSアート」「お絵描きラン」「ランニングアート」「GPSラン」等(どれでもいいので)テキストを挿入してほしい。それに、ツイッター等のSNSで募集すると確実です。全国マラソンイベント関係者さん、陸連さん、大会コンサルさん、スポンサー社長さん、ぜひよろしくお願いしますw。他にも大切な要望がありますが、機を改めてブログにまとめます。
このランニングコースを走る方法


さて、いよいよこのコースのランニング方法です。
このコースは東京都国立市で実際に走ることができます。地図をプリントして走るのも方法ですが「ながらラン」はとても危険なので、ランニング用の音声ナビアプリ「RunGo」を使うことを僕は勧めています。このアプリの音声ガイドをイヤホンで聞きながら走れば、ランに集中でき簡単にGPSアートを完成できますよ。ランニングの手順は次の通り。
① RunGoアプリが入ったスマホで下のリンクをタップ
② スマホブラウザに出た「RunGoに切り替えて表示」を選択
③ RunGoに切り替わったら「スタートボタン」でラン開始
コースへのリンク
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GPSアートのブログ一覧

当サイトではこのコースの他にたくさんのGPSアート、お絵描きラン、ランニングアートのブログを配信しています。GPSアートの詳細については、ランニングアートのページ、あるいはWikipedia:GPSアートをご覧ください。去年に100コース達成し、2022年4月現在、130コース以上完走(年内に200コース目標)。干支ラン・十二支全てコンプリ公開中。GPSアートについてのブログ一覧は以下の通り。
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