これほどたくさんの子供の遺体を見るような年が過去あったでしょうか?映画、ドラマでみる戦争の場面が、現実の前にはいかに空虚で白々しいものか思い知らされました。2023年11月から今日までのおよそ1年。無差別爆撃により多くの人が亡くなりそのほとんどが民間人で多くの子供が含まれています。その数はウクライナ戦争を遥かに超えている。
この投稿の翌週にイスラエルに対するイランの大規模報復攻撃がありました。テルアビブ近郊の空軍基地に着弾したとの報道。SNSでは中東戦争、WW3等と騒がれています。
何が起きているのか
今、パレスチナで何が起きているのか、NHKなどの報道では断片的にしか報じられず、根本的な問題点から目を背けている。日米関係への影響を恐れるそうした報道姿勢の偏りは、「報道の自由度」の国際的な順位を年々下げていて、マスコミの信頼度は戦後一番の落ち込みになっている。ウクライナと比較にならないほどの破壊と犠牲者があるのに。
自分で調べるしかない
こうしたことはテレビで報じられることはまずないので、自分で調べるしかない。イスラエルとパレスチナとの歴史や戦争についての書物はたくさんあるが、次の二冊がとても参考になった。テレビで愛されてる元NHK司会者の著書は、上記の理由から避けて無難だろう。
おすすめの参考書
二国同時に侵攻
2024年10月現在、イスラエルはパレスチナに無差別爆撃と地上部隊侵攻中だが、同時にレバノン(首都爆撃)、イラン(大使館空爆)、ヨルダン(爆撃)、など、二国以上の隣国と同時に戦争、または侵攻している。中東、アフリカ、東アジアで軍事衝突を起こしているアメリカ以外の国で、近年このようなことがあっただろうか。ロシアに例えると、ウクライナ、日本、台湾を同時に攻撃し、テレビ司会者池上彰が亡くなった…といった情勢だろう。同じ日にイスラエルのネタニヤフ大統領はイランに対しても「イラン人を暴政から解放してあげます」との声明(これは遠回しに、イランを滅します、と言う事)。自らすすんで三正面攻撃…大変なことである。
GPSアート
「旗を持つ裸婦像」以降、久々の20km超えの長距離ランになった。ほぼ徒歩せずに無理して走り切ったせいか、膝がすこしガタついた。今後30km級の顔マラソンの連続ランを予定しているのだが、大丈夫だろうかと自分を心配。
コース情報
このコースは、2023年末から続くイスラエルのガザ大規模侵攻直後にコース設計は済んでいたが、秋になるまでまで走れずにいた。やっと走れて少し安心(安心ではないが)。
項目 | data |
---|---|
GPSアート | パレスチナの母子 |
距離 | 20km |
コース | RunGo |
ほぼ一筆書き
最近は一筆描きのコースに凝っているが、このコースも「ほぼ」一筆書きで設計できた。一筆書きでないところは子供の首とお尻あたりだけだ。但し、母の手や子供の顔に「点繋ぎ」を施している。しなくても十分に母子とわかるのだが、よりリアルに近づけたかったので今回はニュース性を重点におき解りやすさを優先した。
一筆書きの効果があり、母子らしい優しいシルエットになったと思う。最小限の輪郭だけで対象を表現することはとても興味深く創作意欲をそそる。国際的なStrava artグループにこれを投稿したが、いつもより反応が極端に少ない。主に欧米のユーザーが利用するStravaの利用者からみると加害国の立場から避けたい話題なのだろう(Stravaアプリにはウクライナ支援の地図テーマはあるが、この侵略には沈黙し続けている)。一方で、この問題に目を向け、停戦を求めるGPSアートも僅かだが見かける。一人はイラン出身の在サンフランシスコのライドだった。反面、ドナルド・トランプのStrava artには300いいねがつく。バイデンは13個だけだった。
日本のパレスチナ支援
日本政府のパレスチナ支援についての詳細は、下記の外務省公式ページをどうぞ。
ピカソ「ゲルニカ」とは
絵画「ゲルニカ」は、スペイン内戦中の1937年にバスク地方の町ゲルニカ(ギプスコア県の町)がナチス・ドイツ空軍によって無差別爆撃を受けた悲劇的な出来事を描いたピカソの代表作。この絵画はスペイン内戦の悲惨さや戦争の恐ろしさを象徴的・様式的に表現してる。
ナチスの無差別爆撃
スペイン内戦(1936〜1939年)は右派(ファシスト)と左派の共和主義者(レプブリカン)の間で争われ、スペインの政治的、社会的な対立が爆発した戦争だ。
「ゲルニカ」のあるバスク地方は共和主義者の支持が強く、ナショナリスト勢力に対して反抗の拠点だった。1937年4月26日、フランコ将軍率いるナショナリスト軍とドイツ空軍の協力により、ゲルニカは無差別爆撃を受け、市街地は壊滅的な被害を受ける。この攻撃は多くの市民の死傷者を出し、町の象徴である樫の木も破壊された。
「ゲルニカ」はこの無差別爆撃の恐ろしさと破壊の悲惨さと戦争の非人道性を訴えた。絵には崩壊した建物、傷ついた人々、苦しむ動物などが強烈に表現。無差別爆撃による市民の死者は推定1,600〜1,700人。
公開時、ピカソへの評価
「ゲルニカ」は初公開された当時、スペイン内戦の惨事を世界に知らしめる強いメッセージとして、戦争の悲惨さと人道的な危機を訴えた。一方で、スタイルは革新的であり、その抽象的な表現や象徴的な意味に対して理解するのが難しいと感じる人々、また、芸術に政治性を持たせることに賛否両論が巻き起こったようだ。
しかし、時間の経過と共に「ゲルニカ」はピカソの最も有名な作品の一つとして認知され、普遍的なメッセージとして広く受け入れた。現在では、「ゲルニカ」は20世紀の芸術の傑作として高く評価されています。
朝鮮での虐殺
画家ピカソは、1950年から起こった朝鮮戦争での民間人虐殺を題材にした絵画「朝鮮での虐殺」という絵画も1951年に発表している。