世界のGPSランニングアート事情やアーチストランナーと周辺情報まとめ

ランニングアート

ランニングアートに取り組む世界のランナーたちのプロジェクトにはどんなものがあるのか調べてまとめました。ランニングアートには世界にたくさんの呼び方があって、統一されておらず、何をもってランニングアートとするのかも違って、理念・流派もさまざま。ランニングアプリメーカーが公式に推奨している「Stravart」プロジェクト以外は大手公認はなく、何か混沌としている現在、どんなランニングアーチストがいて、国内国外の違いは?、今後どうなるか?、問題点は?など様々な視点でまとめました。

ランニングアートとは?

Nike Running Club
NRC

ランニングアートとは、今では標準で装備されているGPS付きスマホにインストールしたランニングアプリを使う遊びやプロジェクト。あらかじめ絵になるルートを作っておき、その通り走りイラストを描く。ランニングアートGPSアートと呼ばれ、SNSで共有しあったり、新年には干支ラン、書き初めランで年賀状代わりにするなど、遊び方も様々だ。

体育脳と文系脳の融合

ランニングだけでなくロードバイクの経路を使ったものや、パフォーマンスとして、アートとして活躍する人など、世界中に愛好家がおり、子供から大人まで、かつ、体育会系でありながら文系脳が必要という「文武両道」的な他分野横断アクティビティであることから、いつもマッチョに話題を取られがちなアスリート界で唯一文系が目立てる珍しいスポーツであるとともにSNS時代の新しい運動のカタチが感じられて何だか面白い。何に役立つのか?と言われれば、地域活性化だろうか。まだ頭が整理されていないので、この点は随時思いついたら更新したいと思います。

ランニングアートの呼び方

日本国内ではランニングアートと呼ばれることが多いが、海外では「Running Art」で検索しても「ランニングの絵」がヒットするばかりで、GPSアートがヒットしない。ランニングアート、GPSアートは海外でどう呼ばれて親しまれているのか。そんな、世界で呼び方がバラバラである点に焦点をあて、カオスである状況を整理し、今後の呼び方統一を模索してみた。(※2019年1月現在)

ランニングとロードバイク

下記一覧は海外と国内のランニングアートの呼び方ランキングだが、ロードバイク選手らもこの遊びを楽しんでいるので、一括りに「ランニングアート」と呼ぶのは間違いだろう。より広義で定めるなら「GPSアート」とするのが正しいと言えるが「ランニング」が多いのは、気軽に始められる大衆的スポーツだからだろう。その点を考慮してランキングを見てみると海外ではバイク、ラン、両方を枠に入れた呼び方が好まれている。国土の広さからバイク愛好家が多いのかな。

海外での呼び方

  1. Route Art
  2. GPS Art
  3. GPS Drawing
  4. Stravart
  5. GPS Tracker Map Art

海外の人気度グラフ

上の人気度グラフをみると、海外では「Route Art」が一番多く検索されているのがわかる。

日本での呼び方

  1. ランニングアート
  2. GPSアート
  3. GPS絵画
  4. GPSお絵かき
  5. GPS地上絵

国内の人気度グラフ

ランニングアート」が多め。「GPSアート」が僅かにあるが、おそらく「GPS地上絵」公募の影響。

どう呼ぶかまとめ

上のグラフを見渡してわかるのは、早くからランニングアートを公認しドメインまでとって推薦していたStravartが意外に伸びていない。ロードバイクユーザーがおおくルートで遊びづらいというのもあるのが一因かな。2019年1月現在、以下の呼び方で問題ないだろうが、今後どう勢力図が変わるかわからないので、決定せず様子見だ。

多く使われてる呼び方

  • 国内「ランニングアート
  • 海外向け「Route Art

ハッシュタグ

#ランニングアート#GPSアート以外、どんなハッシュタグが一般的なのか。主にインスタの一覧ですが、グループやプロジェクトた多数入り乱れ、数多くのハッシュタグが存在(2019年1月現在)。ツイッターでも探すと恐らくさらに増えるので、見つけ次第更新いたします。#GPS絵画

#runwars スターウォーズ関連(現在122件で主にルーご本人
#stravart

#stravaart

ランニングアプリ「STRAVA」ユーザー向け。いちばん人口が多いが、その分、落書きやフェイクも多くカオス化。現在、4510件と恐らく一番人気だが、本家の更新も止まった様子で後述#gpsdrawingに抜かれブーム終わるのか。不思議なことに公式スペル「stravart」よりも「stravaart」の綴りのほうがヒット数多い。
#GPS絵画 Yassan(やっさん)発信のタグでランニングアート呼称を「GPS絵画」と定めシェア。
#顔マラソン 2019年、STRAVA公認パートナーとなった顔マラソン」プロジェクトによるタグ。主にご当地の顔型ルートをシェア。インスタ投稿件数は1200件程と参加ランナー多く注目度大。日本全国の都道府県で一斉にランし、同時ランニングアート最多のギネス挑戦を予定。
#gpsoekaki
#GPSお絵かき
「顔マラソン」はランニングアート呼称を「GPSお絵かき」と定めPR中。現在72件
#ストラバエ
#ストラ映え
#ストラバ絵
STRAVA公認パートナー顔マラソン」プロジェクトによるスピンオフタグ。
#gpsdrawing 現在、3580件で、勢いのあるタグ。
#dessinsurplanaugps GPSスケッチのフランス語。主に、momiko40さんインスタによるタグ。
#drawwithyourfeet 現在、1400件。「足で描く」の英語
#satellitetrackingart WallyGPXがシェアしているタグ「衛星トラッキングアート」。現在、2430件。
#routeart いちばんGoogle検索数トップだったものの、投稿数現在1970件でインスタ会では振るわず

使うべきハッシュタグ

#GPSart #GPSdrawing #stravart #ランニングアート #GPSアート #〇〇市などの地域

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主なランニングアーチスト

未確認な点が多いですが、おそらくざっと調べた一覧で、見つけ次第、確認でき次第まだまだ増えると思います。

名前 特徴 画法
🇬🇧🇯🇵ジョセフ・テイム(Joseph Tame) マラソンしながら生中継し、NHKテレビやラジオで日本でGPSアートを広めたイギリス人。代表作は皇居を北海道とした日本地図や東京五輪マーク。Nike「Run Like Me」キャンペーンなどビックスポンサーとのコラボで有名だが、現在は目立った新作はなく、ド派手な風車コスもめっきりご無沙汰(東京マラソン2019までお預けか)、皇居ランをStravaでシェアしているのみとなってしまったが、東京五輪を控え、何か大プロジェクトを企んでいるかもしれず期待が膨らむ。ツイッターアカウントも。 1次元
🇯🇵やっさん 国内のGPS絵画プロジェクト推進者で世界最大GPSアートのギネス保持者。日本列島にで「Marry me(結婚して)」と書いた驚きのGPSプロポーズで話題にったほか、世界を旅し触れ合いながら地球に「PEACE」を書いた #PEACE on Earth プロジェクト、それ以外にも「らくがきウォーク」等のプロジェクトや協賛活動など、メッセージ性のある社会的視点が特徴的。NHKテレビラジオ等のメディア多数出演。東京芸大卒。(やっさんインタビュー 1次元
🇺🇸Gene Lu(ジェイニー・ルー) スターウォーズのルートをNYで配信するインスタイケメン。代表作はダースベーダー#runwarsのハッシュタグでSWものを多数アップしていたが、一通りファボキャラが出尽くしたのか、ツイッターアカウント凍結されちゃったからか(おそらくトランプ大統領への抗議🖕でか?)、最近は新作少なめ。 2次元
🇺🇸スティーブンルンド(Stephen Lund) 2015年ごろかGPSアートの流行を作りTED講演もしてるStravartで有名なカナダ人。代表作はリアルなロードバイク。ランはなく、主にバイクや奥さんとのトレッキングかな。お歳だからか、最近はめっきり新作がなく、過去の代表作だけが輝く。 1次元
🇺🇸WallyGPX 手描きのルート図とマウンテンバイクで米メリーランド州ボルチモアで活動中。ロックバンドや骸骨、シンボルロゴなどストリートグラフィティーのような図柄を多く発表。ツイッターと、Stravaアカウントがある。精力的でメディアの取材も受けている。長距離ではなく誰でも走れそうな中・短距離で優しいルート設計で小道を活かしたピクセルアートのような作風。 2次元
🇯🇵momiko40 東京都のランナー。ルートに素描力を感じる怖い存在。目鼻を描かないシルエット重視でありながら、立体感を感じ、しかも折り返し道を作らずランニングルートとしても理想的な周回コースを組む姿勢に文武両道なポリシーを感じる。干支ラン十二支コンプリ間近で区の地価上昇しそう。 2次元
🇯🇵yuka.co 2019年現在、60人規模の会員制GPSアート集団顔マラソン」プロジェクト事務局のランニングコースアーチスト・本間友佳子さんでスヌーピーラン」企画人。2018年から「干支ラン」イベントで戌年ルートを考えたのがきっかけだとか。アプリRunGo亥年ルートがシェアされて同アプリでナビできる。ねとらぼでも紹介。おそらく2019年現在一番勢いのある国内ランニングアーチスト。顔マラソン有料会員制だが、テレビや雑誌などメディア紹介実績が豊富で、イベント・企画多数開催、ギネスへの挑戦予定も。ツイッターのhamaさんはおそらく「顔マラソン」考案の浜元信行さんはじめとする事務局アカウント。出版関係の方らしくプランニングに長けており、画力、企画力などスキルの大集合体として今後のアイデアに要注目。 2次元
🇯🇵和田 稔 父がリアルなトランペッターのGPSアートを作った」と訴える息子のツイートがバズって話題になったロードサイクル乗りの画家さん。トランペッターは2018年度STRAVAヒューチャー(ストラバ選抜)に選ばれ、当時72歳のご高齢者によるものとして世界中が二度見。トランペッターの他にも、猫とネズミ考える人少年ケニヤと巨象ナンター、など有名な図柄多数。画家にふさわしくデッサン力ある作品ばかりで、この世界の「リアリズム派」に属する流派として世界から注目集める。作品については「アトリエワダ のブログ:和田 稔」で本人から詳細に紹介中。 2次元

参考サイト地域活性化ツールにも!「GPSアート」の魅力

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ランニングアートを扱った動画

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スマホアプリ

ランニングアートに使われているアプリにはどんなものがあるのか。世界のランナーが使っているものを一覧化しました。唯一、メーカーが公式にルートアートをPRしている影響からか、海外ではStravaが一番多く使われている印象。対して国内では、NikeのNRCが多いのが体感的な印象。

ランニングアプリ一覧

中心となるランニングアプリたちです。この中の一つを使えばOK。メーカーやデザインなど、趣味・志向にあったものを選ぼう。

アプリ名 特徴 描画ライン
Strava 世界的に有名(ラン、バイク、スイム、の鉄人レース向けで長距離が前提) 赤鉛筆(細)
NRC Nikeのランだけアプリ 蛍光イエローのクレヨン(極太) ※背景ダーク
Runtastic adidasと統合され、ランから筋トレまであらゆるスポーツを記録 蛍光グリーンのマーカー(太) ※背景ダーク
Runkeeper アシックスと統合され、ランからズンバまであらゆるスポーツを記録 赤の水彩マーカー(太)
GARMIN (検証中)
UnderArmer (検証中)
アプリとルート仕上がりをざっと見渡して、赤鉛筆のStravaが一番描画に適しているのように感じるのが第一印象だが、ペースで色が変わるサーモグラフィー風な描画がランニングらしさとも言える蛍光イエローもアリかなとの印象で、ホルベインか、ウィンザニュートンかの画材選択のようにランアプリに迷う。

支援アプリ

ランそのものより、ランニング周辺を手助けしてくれるアプリたちです。

  • RunGo:ランニング用ナビアプリ。当サイトのランニングアートでは必須と見ている心臓アプリで、こちらのページで詳しく紹介しています。
  • relive:ルートを3D動画に変換するアプリ
  • Run& :カップル向け(必要な方どうぞ)
RunGo
RunGo
バッテリー対策など、十分考えているコーチ級の人ならランアプリと支援アプリを2つ同時に立ち上げてもいいですが、一般の方には煩雑でラン中注意散漫し特に子供は危険です。もしプロジェクトなどで大衆化するなら、RunGo一本使用のみを勧めます

スマホ画面の録画方法

アプリの様子を録画したい時は、下記方法でiPhone画面を動画で標準で保存できる(アプリ不要)。

ランニングアプリ比較(2019年版)

以前、いくつかの人気ランニングアプリを比較した内容の投稿をしています。ご参考にどうぞ(下記画像クリック)。 ランニングアプリ比較2019

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世界のランニングアート事情

世界のGPSアート、ランニングアートにはどんな動きがあるのか、見つけ次第更新します。

内容 補足
韓国 ART RIDING アプリメーカーStravaとスポーツアパレルのルコックコリアの協賛で、韓国の首都ソウルの中心を流れる川・漢江を挟んだ2つのエリアの中で決められたテンプレート画、または自由画、いずれかのGPSアートを競い合うイベントし2017年は500人規模の参加。参加者のほとんどはロードサイクルだが、ライドに対し特に規定はなく、ランやキックボード、ママチャリでの参加もあり。同趣旨のStravaグループもある。

フランスでも

ツールドオブフランスで有名なこの国ではパリに描かれたサメが話題になった様子、他にもライオン、コウノトリ、象など、ライオンはフランスの車メーカー「プジョー」を感じさせてフランスらしいクオリティーに仕上がってます。

フェイクと指摘された事例

検証が困難である理由でか、ランニングアートにはフェイクや実際に走るのは無理なものが多くあり、下記事例のような某運送会社CMのランニングアートが完全な偽物だったというニュースもある。 フェイク記事だったランニングアート

Gizmodoが配信した世界最大のランニングアート
のちにGizmodo自体がこのニュース内容がフェイクだったことを投稿
ニュースの翻訳
世界最大のGPS追跡最大の描画は完全な偽物です

あなたはGPSトラッカーのピンポイントDHLメーリングによって作られた、いわゆる「世界一大きな絵」を知っていますか? そう、コメンターを疑っている人は皆正しかった。それは完全で全くの偽物だ。 アーティストのErik NordenankarがDHLの倉庫に入れられることを許可されていましたが、実際のメールに関する限りはそれについてです。 彼のウェブサイト上のメモは「これは架空の作品です。DHLはいつでもGPSを輸送しませんでした」と述べています。 つまり、GPSトラッカーもDHLピンポイントのグローバルメーリングもありません。 偽物の1つだけの大きな蒸気の山。 [ガジェットラボ]

有名なStravartアーチストだが…

ロケットニュースに投稿されたネットニュースだが、これも一部に実際に走ってないものであることがわかっている(元となったフェイスブック投稿のコメント欄で実際に走っていないと本人のコメントがあった)。特に、スティーブンルンド(Stephen Lund)によるTour de Victoria logoハチドリの羽を拡大するとわかるが、ルートには道さえなくビルを突き破ったルートや、中には川を橋を使わず渡っている。

ポイントトラッキング(1次元計測法)とルートトラッキング(2次元計測法)

これは、ルート通り走ることをゴールとせず、地図上の点にさえいれば通ってないルートも「通ったことにする」考えの流派、つまり「ポイントトラッキング」と言うことができる。鉛筆で例えると、点だけで書いて、完成させたのはアプリである点で、描いたのは本人ではないことからハック的な使い方に賛否両論あるだろう。 下記リンク先のネットニュースでも「実際走ったルート」として紹介されており、トラッキング方式に触れていない。結果的に走って描いた、ルートを走った、という印象だけが広がり、結果的になんでもありの状態になっていることが非常に残念。これらのことは、この分野にははっきりとしたルール、ガイドラインが必要であることを物語っている。

ロケットニュース
ハフポスト

リアルで話題だった「ランニングウーマン」もフェイクルート

こちらは、MayMyFitness.com(現在は廃止)の「ルートアートコンテスト」でベストアーチスト賞に選ばれたSylvia Rowlandさん作の「Running Woman」ですが、拡大してよくみると、家やビルを突き破ったり、しかも建物内にも点があり、1次元トラッキングとも言えず、決してランニングで進めるルートではない、こうなると「ただの絵」だ。のちに本人が「走ったわけではない」と創作を打ち明かしたものの、走ることすらできないフェイクルートでもネットでは真実のようにシェアされ語り継がれてしまっている。

ルートを拡大すると…

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その他の情報、現在執筆中。情報入り次第、追加更新していきます。

プログラム開発

GPS アート生成のための最適歩行経路探索システム

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この記事を書いた人

mojigumi

mojigumiの代表、コウです。
主に広告デザインを中心に、企画・出版・編集・印刷、Web制作をしています。

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