アントニオ猪木さんの顔をGPSアートにしました

アントニオ猪木のGPSアート
STRAVAで描いたアントニオ猪木のGPSアート

アントニオ猪木さんが2022年10月1日に亡くなった。「猪木ボンバイェ」のテーマ曲で昭和世代を中心に多くのファンがいた猪木のプロレスと政治家としての足跡を偲びながら、亡くなった当日に急遽デザインし、翌日に完走。国立市、立川市の道路にGPSアートの軌跡を刻んできました。

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訃報を知りその日にGPSアート設計

似顔絵のGPSアートは得意ではないが、過去に安倍総理大臣のGPSアートを走ったことがある。その時も16キロ程のコースだった。今回のコースはレスラーらしいがっちりした顎が特徴なので、横顔が適していると思い、そんな線を国立市を中心に探しました。

アントニオ猪木のGPSアート
アントニオ猪木さんのGPSアート
アントニオ猪木のGPSアート
Nike Run Club

陸上自衛隊立川駐屯地周辺に、顎と鷲鼻にちょうどいい道を見つけ、そのパーツを中心に全体を仕上げることができた。アントニオ猪木さんの顎以外の特徴として、もみあげ、前髪、頭の形、後ろ髪のくるりんとしたニュアンスも再現できればと、iPadのスケッチアプリでコースデザインを進めていく。しかし、訃報からお葬式まで時間が限られておりこれ以上時間をかけるわけにはいかない。ある程度の完成度で納得し、翌日ランニングに出かけました。

アントニオ猪木のGPSアート
adidas running
アントニオ猪木のGPSアート
Runkeeper
アントニオ猪木の STEPN ART
STEPN

急いで完走したので、いつものような風景写真はありませんが、動画を撮りTIKTOKにアップ。

アントニオ猪木のGPSアートを走る方法

ランニング専用のナビアプリ「RunGo」を使えば、音声ガイドを使って簡単にコース通りに進めば完走できます。是非ご利用ください。長くなりがちな似顔絵ですが、16キロ台の短めの距離なので気軽に走ることができます。

RunGo
RunGo
項目内容
距離16.7km
時間2時間6分
地図へのリンクRunGo

地図

鼻、顎、眉毛、ほうれい線、そして頭部の曲線など、とても猪木らしいコースを見つけられて大満足。特に優しい目の形にはお気に入りの「くさり走法」を取り入れ繊細な表現力を上げられました。天から地上を見下ろし微笑む表情になったので、遺影にふさわしいGPSアートになったかなと自己満足ですが。

ツイッターの声

ツイッターでは2600を超える「いいね」をいただきました。ありがとうございます。普段GPSアートの投稿は、よくても100いいねくらいなので、訃報を悲しむファンの多さがいいねの多さに反映していると感じました。

人間「アントニオ猪木」を振り返る

自分にとって猪木の何が刺さったのか、振り返ってみました。

アントニオ猪木のエンタメ

大柄な外国人レスラーを相手にする猪木の姿に釘付けになり、ウチのお爺さんお婆さんはもちろん、戦中戦後に苦労した世代を中心には日本中が応援していました。今のテレビじゃ到底考えられない劇的な場面が繰り広げられ、目が離せませんでした。プロレスには賛否両論あると思いますが、モハメドアリとの試合や、異種格闘技など、次々と注目を浴びる興行を繰り広げ、何が人の心を掴み躍るのかに情熱を注ぐ姿に胸を打たれるプロレス時代でした。

流行語をつぎつぎと発信

「やれるのか?オイ!」「3,2,1,ダー!」「元気があればなんでもできる!」男子ならときめく闘気あふれる言葉を次々と生み出し、プロレス引退後もその言葉は語られ続けました。

やれるのか?!オイ!!

闘魂注入ピンタ

猪木といえば、闘魂注入ピンタ。行列を作ってピンタを臨むファンの姿が衝撃的でした。この時代は学校の先生からピンタくらいの体罰を受けるのは当たり前だったので、懐かしい思いと有名人の手から直接受けられるという記念として張り手を受けに行ったのだと思います。叩かれている群衆の中には女性ファンの姿もありました。

闘魂注入ピンタについては下の記事に詳しく紹介されていますのでどうぞ。ルーツとなった予備校生イベントの動画も貼っておきました。

ピンタのエンタメ化は体罰やイジメを助長し社会に悪影響があるのでは?との意見もあります。それについては高須院長配信の下の動画が参考になります。

アントニオ猪木の闘魂政治

プロレスのような世界が政治に通用するのか。誰もがそう思っていました。

しかし、猪木を政治家以上の結果を残す。派閥争いにうんざりする政界のなかで、我が道を貫くアントニオ猪木の姿に心打たれる人は多かったんじゃないでしょうか?湾岸戦争直前のイラクに単身で飛び、日本の人質141人を解放したことはとても感動的でした。相手はあのフセイン大統領。こんなドラマのような人質解放外交ができる政治家がいたでしょうか? 現地ボランティアや戦時記者の殉教を「自己責任」と伝えるテレビ新聞が目立ち始めたご時世のなか、政治家猪木を叩く論調もありました。日本の総理大臣になるべき人と思います。

北朝鮮との外交でも成果

水面化での外交の末、とうとうプロレスを平壌で行うことに成功し、その名の通り日朝政治のパイプ役となりました。他にいたでしょうか?北朝鮮との外交は「金正恩と向き合う」と公に明言するだけで誰も実行できませんでした。パイプを築く(=信頼関係を作る)ことは、ニュースにならない地道な行動があったはずです。

なのにヒーロー視しない空気

政治家がしたがらない仕事を身一つで、プロレスのようにテレビ画面でもわかりやすく、わたしたちの目に見える成果が猪木自身から発表されていく。もちろん、そんな彼を不愉快に思い邪魔者として扱う政治の力があるからか、テレビではヒーローとして取り扱われず、どこか「空気を読まない変人」という余韻を残すニュースばかりでした。

もし猪木が総理大臣だったら

イラクや北朝鮮とも外交できた人です。それも上部だけのリップサービスや、巨額の援助金を背景にした外遊などではなくプロレスのように体当たりで政治に挑み外国の有力者と人間関係を作っている。そのような大臣が今、他にいるとしたら誰でしょうか?

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顔マラソン

今回はこのように「アントニオ猪木追悼GPSアート」となりましたが、このような似顔絵を使ったランニングアートを「顔マラソン」と呼んで、国立市に10コースほど設計し完走しています。よろしければ他の「顔マラソン」ブログも是非ご覧ください。

この記事を書いた人

mojigumi

「もじぐみ」の代表、コウです。
専門は企画・出版・編集・印刷、Webデザインと管理。最近はブログ、動画、3DCG、AR、LINEスタンプ等のコンテンツ配信にも力をいれ、自分自身もランニングアートでコンテンツ化に努めています。