リピート、反転、回転…。まるで命。まるでオンガク。
「Ballet Mecanique(バレー・メカニック)」は20代の頃購入した坂本龍一のベストアルバムの中に入っていた曲の一つ。「戦場のメリークリスマス」目的で買った一枚だったが、この「Ballet Mecanique」が大好きだった。メロディーと作詞(矢野顕子 作)を聞いただけだと「時計」の切ない歌と受け止めていたが、その和訳を最近のネットで見つけると、オルゴールの歌だという事に気付いた。それも「僕」がオルゴールなのか「君」がオルゴールなのか、最後まで曖昧で解釈の想像を広げられる詩だ。
ダンスする小さな歯車たち…。
主人公の正体が誰であれ、時間や機械にも終わりがある、つまり脈打つ命があって、君のために繰り返す機械仕掛けの鼓動に気づいてほしいと訴える。
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Ballet Mecanique
見たことのないものを見せてよ太陽を浴びてキラキラと光る川地平線でそっと口づけする海と空のような窓の向こうはいつも灰色の空ばかり君が鏡に映ったとき見つけほしいんだ僕の瞳を…誰か教えてよ君がたやすく嘘をついてるように見えてしまうことをなぜ笑顔は寂しい瞳を隠せないのかを窓の向こうはいつも
灰色の空ばかり君が鏡に映ったとき見つけほしいんだ僕の瞳を…わからないんだ僕がいつも君を楽しませているのかをそれよりも、君は僕が必要とするすべてで君で僕の命は完成するんだ…(僕にははじめと終わりがあるんだこうして長い間空をみてるいつまでも続く音楽踊っている僕を君は見ている)
「僕」はゼンマイで、「君」はオルゴールのバレリーナだったらロマンチックだね。暗い天井の下で、来る日も来る日も同じ回転を繰り返す孤独な歯車が一瞬みた鏡越しのバレリーナ。
もしカラオケで歌うんならこんな曲を歌いたいんだけどJoySoundにはなくDAMには中谷美紀「クロニック・ラブ」さえなかった。
最近では、キムタク主演の2013年秋ドラマ「安堂ロイド」で劇中の主人公がハンドルネームとして「Ballet Mecanique」の名前が使われていたとのこと。
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坂本龍一さんのGPSアートを描きました
その後、坂本龍一さんが癌で亡くなり、追悼のGPSアートを描きました。詳しい内容については下のリンクからどうぞ。