
GPSランナーの自分が2022年7月、とうとう新型コロナウイルスに感染してしまった。インフルエンザのような発熱・喉の痛み・全身の痛みが1週間つづき苦しんだ本人による実際の経験談です。発熱外来で受けたPCR検査で陽性の知らせから、自然治癒までの経過をまとめました。
感染に気づく
家族の一人が喉の痛みと体調の異変に気づき、体温37度を超えていたので抗原検査キットをamazonで購入。検査結果は「陽性」。急いで、市の公式ホームページから市内クリニックの「発熱外来」電話番号を調べ電話しましたが、どこも満杯で「医療崩壊」を肌で実感。そうしているうちに次の日には、自分の喉の痛みや違和感から体調の異変に気づき体温計を測ると37度あったので、風邪か新型コロナウイルスの感染だと察知。以降、家庭内でもできるだけマスクをし気を使うが結果的に家族全員が感染していました。
世界と比較した日本の感染者数グラフ

保健所に電話
すぐに保健所や東京都ホームページ記載の相談窓口に電話したが、マニュアル化されているらしく、市内のコロナ対応クリニック紹介を繰り返すだけでしたが、どこも電話が通じないか、通じても予約が翌日までいっぱいであることを伝えると、話は終わってしまう。「陽性者の濃厚接触者だが外出してもいいのか?」の問いに「よい」との答えだったのは驚いた。街にはすでに濃厚接触者が出歩いているということだし、下記報道によると9月には感染者も買い出し容認になるようで、すでに有症状者にも買い出しを容認している神奈川方式になる気がする。withコロナ。
抗原検査キットは売り切れ
抗原検査キットは近所の大きなドラッグストアをハシゴしましたが売り切れ。店員さんに聞くと数週間の間、入荷待ち状態だとのこと。当分買うことができないとわかり、諦め、家族の看病と家事、そして発熱外来の予約に集中しました。
抗原検査キット(研究用)の罠
テレビでは「抗原検査」が盛んに薦められPCR検査抑制するコメントがニュースから多く聞こえる。だからといって薬局やネットショップで「抗原検査キット」を買いセルフ検査することは結果的に二度手間や無駄になる。
抗原検査キットには「研究用」という種類が紛れており、それをを買ってしまうと陽性反応がでても医療現場では判断材料としてみてくれず検査の意味がない。できるだけ「研究用」購入は避けたいが、amazonや薬局で売っているのはほとんど「研究用」なので、あくまで陽性であるかの判断材料と割り切って購入すること。
抗原検査キットは高額である反面、信頼性が低いので、発熱外来などではじめからPCR検査を受けることを強くお勧めします。
感染元はショッピングモールの映画館
感染源はなんだったのか?
体調異変の2日前、ショッピングモールの映画館に「エルヴィス」を見に家族数人で出かけていました。その時、前の映画鑑賞では「ソーシャルディスタンス」として鑑賞席の間に間隔が設けられていたが、その日はなくて真隣に男性が座った。他人と2時間も肩を寄せていたことで空気感染したのではないか、と家族で結論づけました。(それ以外に他人との接触がない)
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発熱外来への予約
このままだと検査も診断も受けられず、何もなかったことになる。
陽性になったことをcocoaアプリにも保健所にも伝えられない。自分のような感染一家や個人感染者が日本中に無数にいることを実感。テレビの感染者数統計には自分のような検査も受けられない隠れ感染者が多くいるのだろう。
予約不要の発熱外来を知る
市内の内科病院に予約できない日が3日続いたので諦め、「何日経っても発熱外来の予約が受けられない」と保健所に相談すると、車で30分程の場所に予約なしで発熱外来を受けられる病院を紹介してもらい、次の日の早朝、営業数分前の早い時間を狙い車に家族を乗せ向かいました。

そこでPCR検査を受けられ、やっと公式的な「陽性」診断結果を得ることができました。
発熱外来の様子
蔓延当初に厚生省が定めた「37度4日待機」がいまだに影響を及ぼしているからか、日本では検査陽性率が世界で一番高く9割といわれている。PCR検査場の待合室で検査を待つ人の顔は皆ぐったり。順番待ちで立てず地に座り込んでいる子供も。自分と同じように感染しているようで皆苦しそうでした。
自宅療養時の生活
結局は病院や医療を受けられず、自宅で自分を自分で看護する。いわゆる「医療崩壊」に多くの市民が苦しんでいることが想像できる。「自助」が流行語候補になるイマドキの世相がでている「自宅療養」期間となった。
インスタント麺が主食に
つるつると水分のあり喉に優しい麺類が重宝する。保管していたインスタント麺が主食になった。

親戚から届いた高級焼肉弁当
一番辛かった時、緊急事態ということで親戚から一食1500円相当の高級焼肉弁当が何度か届きました。一番ぐったりしていたときの栄養たっぷりのお弁当で本当に元気が出て助かりました。肉は理由もなく元気がでます。

増える手料理
辛くても外食ができないので家めしが増えるが、インスタント麺だけでは心も体もさらに病んでしまうので、感染1週間を超えた頃に元気を振り絞って手料理でパーっとやりました。その様子はブログ「タイカレーを作りに挑戦」で詳しく紹介しています。この頃はピークを越え回復に向かっていまいた。

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市からの配給食品が届く
発熱と喉の痛みのピークを超え、だいぶ動けるようになった頃、市からの配給食品が段ボールで届きました。配給食をもらうには、厚生省のWebサイト「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)」に登録し、そのメニューから申請しなくてはいけない。箱の中はカップ麺、ジュース、お菓子、缶詰、パンなど、保存の効く食料品でした。感染中はどこにも買い出しにいけないので助かりますが、一番欲しかったタイミングで届かないのが残念です。この頃にはすでに知人から支援の食料が届いたり、出前を頼んでくれたりしていたので。

10日程で回復
1週間で熱は平常にもどったものの、体調や頭痛など体に違和感が残り、自宅療養期間として日本国内で独自に定められていた「10日間」がちょど感染している実感のある期間でした。熱が下がると平常に体を動かせ楽になったが、趣味のランニングに出かけられるほど体力はないのが本能的に感じていたので、回復している実感はあっても数日ランは控えていました。

久々にスーパーで買いもの
つい最近まで新型コロナウイルスに感染していたのに、普通にスーパーで買い物している不思議。食料を買わないと毎日のご飯が食べられないので、スーパーには申し訳ないが買い物にいくしかない。自分みたいな人がきっとたくさんいるのだろう。
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ランニング再開
感染から12日目。自宅療養期間と定められている10日間の二日後から、とぼとぼ超スロージョグでランニングを再開した。その時のペースと感想を一覧にしたのが次の表です。

感染前日2kランのペースは6m15s/k。STEPNのRunnerシューズの最低速度あたり。
感染12日目からのランニング記録
感染から(距離) | 走行距離(ペース) | 感想 |
---|---|---|
12日目(赤十字3kコース) | 7m29s | 注意しながらのスローランだったが、頭に違和感で危険感じる |
18日目(忍者6kコース) | 7m05s | 頭の違和感和らぐがまだある |
23日目(アヒル7kコース) | 6m52s | 通常ランできペースも戻る |
26日目(24tvの8kコース) | 7m07s | 通常ランできるが配速に注意す |
こうしてみると、徐々にペースは戻り、感染から25日目あたり(10日目の自然治癒から2週間後あたり)から通常ランに戻ることができた。つまり、僕の経験では余裕をみて感染から1ヶ月はランを控えた方がよさそうだ。
病み上がりのGPSアート
感染12日目の自然治癒直後に走ったランニングがこちら。ちょうどSTEPNにハマって小さなGPSアートに集中していた時なので、短距離のランニングアートは豊富にストックがありました。





教訓まとめ
新型コロナウイルスに感染し、ひととおり経験した上での教訓をまとめました。この点を押さえておけば遠回りせずにすみます。
感染の教訓
- 空気感染するのでソーシャルディスタンスを保ち、他人と接しないこと
- 家族が感染したら一部屋に隔離(トイレ、お風呂以外)、担当一人が面倒をみて拡大を抑える
- 外来満員なら予約なしの発熱外来を探す
- 保健所の助言はクリニックの紹介のみで、満員把握はしていない
- PCR検査を優先し、抗原検査キットは只のお手軽な参考(診断にならない)とする
- 事前の食料備蓄が大事
- 配給食は「HER-SYS」で申請
- 配給食は治りかけに届く(頼らない)
- ランや運動は1か月控える
感染予防を訴えていたGPSアート
蔓延から3年目の夏、結局自分が感染してしまった。この期間に完走したランニングアートを振り返るため、ここにまとめました。3年も経つと手洗い回数もぐっと減り、世界最大の感染増加数と、世界2位の感染死者数がニュースになっているのに、ショッピングモールにお出かけしあっさり感染。「コロナ緊急事態宣言(ロックダウン)」や「マンボウ(コロナ蔓延防止対策期間)」がすっかりニュースから消えたので、油断しました。
これらGPSアートの警告どおりでした;








世界最大の感染増加数と、世界2位の感染死者数が出ている今、緊急事態宣言やロックダウンをすべきだと感じる。
脳への影響
新型コロナウイルスの脳や神経細胞への感染がとても気になるので、関連ニュースをまとめています。
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