映画「アバター」を観て星野之宣を思い出す

映画「アバター」

2009年12月の上映スタートから2ヶ月も経って、やっと見に行きましたよ。
いや、本当は先月映画館行ったんだけど超満員で入れず鑑賞を諦めて一ヶ月後の平日に再チャレンジ 。周りの知人が皆見に行ってたり、テレビでパロディー版がでてたりで、もうすでに内容も公にネタばれ寸前だったこんにち、席はがらがらでしたね。

想像通りの内容

というか、この手のストーリーってある程度想像付くものなので不満はなかったです。「もののけ姫」的要素が随所にちりばめられていたところが意外。監督のジェームスキャメロンも公言している通り「もののけ姫」へのオマージュとしてアシタカの痣やサンの仮面を印象づける表現があるとか。空に浮かぶ島だとか巨木だとか、ジブリの影響ってすごいんだな。


映画を観ながら思い出した映画を並べると…

  • もののけ姫
  • 天空の白ラビュタ
  • 小さな巨人(ダスティンホフマン主演)
  • ダンス・ウィズ・ウルブス
  • ラスト・オブ・モヒカン
  • マトリックス
  • ブレインストーム
  • 共生惑星(星野之宣)
  • 冬の惑星(星野之宣)

と、やはりテーマ的にインディアンをテーマにした映画が多い。あと。電脳シンクロのシーンや、死後の一瞬を視覚化したシーンで「ブレインストーム」を思い出して鳥肌が立ちました。

予想外の内容(ここからはネタばれ注意)

想定内の物語が展開していく中で予想外の展開、それはパンドラ星の生物ネットワーク−−生体電流を介した生体情報交感能力に関する設定でした。これにはかなりトキメきましたね。なぜかというと、大好きな星野之宣の漫画「冬の惑星」を連想させたから。

「冬の惑星」あらすじ

極寒の惑星グイン2で発見したのは、言葉を持たないが死を悟った際にのみ最初で最後の言葉を発するという原住民。地球から遠く離れたその地はかつて流刑の星だったからか、厳格なタブーで縛られていた。
そんな彼らの唯一の救いとは? 物語の主人公はその部族を調査にやってきた冷静な観察者。
調査が進むと、原住民が死の直前に発するその言葉というのが「記憶」が波長化されて音になったものであることが分かりはじめる。
死の直前、音波は部族一人一人が持つ氷の音叉に宿り振動し始める。死後、音叉は部族が拠り所としている聖地−−氷の洞窟に幾重にも幾重にも積み重ねられ、吹雪と共鳴し大地一面に一族の「記憶」を奏でていたのだった。

言葉さえ禁じられたタブーの惑星。
「記憶の結晶化」は、かつて犯してしまった惑星規模の「罪」を償うためなのだろうか、と想像を膨らませられるストーリー。

サーベル・タイガー―星野之宣自選SF傑作集 (Action comics)

わー、読み返したくなった!星野之宣作品はホントに傑作だわ。

映画「アバター」の主人公ジェイク(サム・ワーシントン)

映画「アバター」オフィシャルサイト

この記事を書いた人

mojigumi

「もじぐみ」の代表、コウです。
専門は企画・出版・編集・印刷、Webデザインと管理。最近はブログ、動画、3DCG、AR、LINEスタンプ等のコンテンツ配信にも力をいれ、自分自身もランニングアートでコンテンツ化に努めています。