お台場「チームラボ 踊る!アート展」感想文

子どもたちが描いた絵がスキャンされ、巨大プロジェクタに投影され、喜ぶ親子たち。
子どもたちが描いた絵がスキャンされ、巨大プロジェクタに投影され、喜ぶ親子たち。

テレビやニュースなどで何度も登場してるようすの、「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」という展示を見にお台場まで行ってきました。
口コミを頼りに、何の前知識なしで行ってきましたが、小学生未満の小さい子ども向けの展示という印象。男の子やお父さんがときめく仕掛けが多い内容である一方、お母さんがたが目立つのは、ニュースインタビュー等で度々登場するチームラボの代表がイイ男だからでしょうか?
展示の内容は、主にプロジェクタを使った映像もの。プロジェクションマップなどのトレンド色強いものというより、イベント常連の方ならおなじみのものが多く、新技術発表!ではない。というより、既にある表現を小さな子ども向けにどう展開していくか、に絞られていて、タイトル通り「アートな未来遊園地」を提案しています。

デジカメ撮影自由!珍しい写真が撮れること間違いなし

イベント会場は撮影自由なので、遠慮なく写真撮影、ムービー撮影されてるお母さんが目立ちます。子どもたちも、映像が投影された地面にべったり座ったり、寝転がったりして、絵になるロケーションは、普段撮れない写真スタジオになること間違いありません。カメラ好きな親なら行くべきイベントです。

弁当必須!行かれる予定の方への注意事項

  • 多感で幼い頃くらいはITから離れて自然で遊ばせてあげたい、と感じてる親には向かない。デジタルネイティブ向け。
  • 「未来の遊園地」と聞いてゲーム性に期待を膨らませていかないこと。あくまでアート(表現)。
  • タイトルの「踊る!」という要素は特にないので、「踊る大捜査線」のお台場といまどき掛けているのかな? 特に踊る要素なし。
  • 途中、チームの「会議室」の展示が差し込まれている点で、チーム自体のPRや投資を促している様子。
  • 前半は若冲&クールジャパンな硬派展示で、後半はお子様向け、の二部構成。
  • 入場料が大人1800円と高め。
  • でも、常設展(大きな地球型液晶のオブジェ等の未来館)にも入れる。
  • 館内にも近所にもレストランがないので弁当必須!!眺めのいい7階ラウンジか持ち込み可能のカフェ利用を(ヴィーナスフォートまで行くとしたら徒歩15分ひとけ無しの道を歩くことに。)
  • 間違っても休日に行かない事。この手の企画展は行列数時間待ちあたりまえ。平日にGo。
  • 事前にプラネタリウム(ドームシアター)の時間をチェックし、追加料金で入るのが良し。
  • 常設展とセットになったチケットを買う事。常設展だけのチケット購入と間違えないように。

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常設展で目にした地味に驚いた展示

「チームラボ」を見終えて、同チケットで入場できる未来館の常設展にも足を運んだ。テレビでよく見かけるあの巨大地球儀を一目見に行く為にだが、予想外に驚いたのは地味な小さな展示「放射線の視覚化」だった。
その展示は、宇宙線ニュートリノの観測で有名な「スーパーカミオカンデ」模型の前にひっそりと置いていたが、コピー機より小さいサイズの装置の中にアルコール液が入っていて、そこに特殊な光をあてているだけ、のシンプルな観測装置。そのアルコール液になにやら小さな生物が泳いでいる?というのが初見の印象だ。ボランティアの方の解説によると、生物に見えるのは自然に存在する放射線の放射痕で、まるでテールランプの残像のように、無数に飛び交っていて止む事がない。福島原発の爆発やメルトダウンなどの影響、その他の理由で日によっては残像の密度が変わるのがわかるという。まるで花粉の密度を計る天気予報のように、こんな装置が小型化され売られる日がくるんだろうか。残像は不規則で、描く像も、ガンマ線ベータ線などの種類によって変化する姿が神秘的な反面、その破壊力でDNAさえ壊してしまうという恐ろしさに長時間ながめながら複雑な気持ちに。

科学に通じない私たちに親切丁寧なガイドをしてくれるボランティアのありがたさ

ボリューム感のある展示もそうだが、常設展で特に際立ったのは、解説ボランティアのありがたさだ。科学にまったく通じない僕は、展示の解説看板を読んでもポイントがつかめない事が専門家でもないかぎりきっと多いはず。実物や模型を交えて解説しているもののIPS細胞やニュートリノ、陽子など最新科学の動向は非常にわかりづらい。そんなとき、テーマ別にひっそり立っておられる解説ボランティアに声をかけてみるといい。無礼な言い方で恐縮だが、ボランティアのほとんどはご高齢の方ばかりで、きっとその道のOBなのだろう。引退されても情熱を秘めて熱く語ってくれる姿がジーンときますが、何の会社を引退したんだろう?さりげなく聞いてみたがはぐらされました ^ ^ もしかして軍事産業?と妄想する自分。

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この記事を書いた人

mojigumi

「もじぐみ」の代表、コウです。
専門は企画・出版・編集・印刷、Webデザインと管理。最近はブログ、動画、3DCG、AR、LINEスタンプ等のコンテンツ配信にも力をいれ、自分自身もランニングアートでコンテンツ化に努めています。